クラッチシューターズ岐阜【指導方針9ヶ条】

✔︎「指導方針 9ヶ条」の目次

①できないことは悪くない
②チャレンジを推奨する
③失敗を歓迎する
④目的と手段を履き違えない
⑤褒めるではなく認める
⑥強みを見つけ、磨く
⑦チャレンジする姿を見せる
⑧たった一人に刺さる言葉を
⑨自ら考えること=成長

指導をする上で、考え方は重要です。
自分の考えていることが言葉になり、
言葉が行動を作ります。

コーチとしての考え方、
指導方針をお伝えします。

 

① できないことは悪くない

「なんでできないの?」よく聞く言葉である。

まず前提として、

「できないこと」は悪いことではない。

できないからできるようになる。

なぜなら、できるようになろうとするからだ。

できない子に対して、
「なんでできないんだ!」と言うことは、

コーチとしての責務を
放棄しているのと同義だ

できるようになるために取り組んでいるのだから、今できないのは当然のこと。

それらを受け入れ、
「どうすればできるようになるか?」
を考えねばならない。

できなかったことができるようになることが
「成長」の1つの形である。

 

② チャレンジを推奨する

チャレンジすることを推奨しましょう。

チャレンジ=行動すること。

全ての成長は、「行動」から生まれる。

うまくやれなくてもいい。できなくてもいい。

チャレンジしてみる。
やってみることに意味があり、
「価値」がある。

チャレンジする心を抑えつけていないか?

興味と好奇心で子供たちは動いている。

失敗を失敗と思っていない。

でも彼らもいつか大人になり、
そして挑戦を忘れる。

なぜだ?

そうさせたのは、
紛れもなく周りにいる大人だ。

 

③ 失敗を歓迎する

「失敗」という言葉のイメージはどうだろう?

どちらかというと
悪いイメージを抱くだろうか。

失敗など、ただの結果である。

失敗したらやり直せばいいだけだ。

失敗して苦しんだら、倍返しで成功が返ってくると信じればいい。

再起不能にならない程度の失敗など、
むしろ大歓迎。

苦しむから考える。

考えるから道が拓ける。

道が拓けば前に進める。

それらを繰り返した先に成長が待っている。

 

④ 目的と手段を履き違えない

目的と手段を履き違えると
間違った方向に進む。

進んでいるだけマシだが、同じことを繰り返していたら後退するばかりだ。

本当に目的を達成するための行動なのか?

常に考え、常に問いかけ続ける。

目的:〇〇を通して、成長させること。

手段:知識・指導スキルを覚える、決まり事を遵守する、運動量を確保する

手段ばかりに目が行きがちではないだろうか?

手段は必要だ。
だがそれは目的を達成するためである。

優先順位が逆になってしまっている
場面が多い。

理由は簡単だ。
そういう環境になっているからである。

常に目的を伝え、
熱意を持って語り続けることが重要だ。

 

⑤ 褒めるではなく認める

褒めることは重要である。

だが最重要なのは、「認める」ことだ。

褒められたら嬉しい。

認められたらもっと嬉しい。

人間には承認欲求というものがある。

「人から認められたい。」
誰もが心に秘めている。

子供たちも同じだ。

できたことを認める。
できなくてもチャレンジしたことを認める。

それで良かったんだと、僕は私は認められる人間なんだと感じる。

それだけで救われる。

コーチとしての一言が子供たちに自信と希望を与え、前に進ませる原動力となるのだ。

 

⑥ 強みを見つけ、磨く

子供たち一人一人の持つ力は十人十色。

個々に持っている力、才能、スキルは違う。

得意なこと、苦手なこと、あって当たり前だ。

苦手なことより、得意なことが伸びるのは、
誰もがよく分かっているだろう。

だが皆、苦手を克服しようとする。

苦手なものは苦手なのだ。

自分にとって苦手なことは、
誰かの得意なことかもしれない。

それならば、得意な人にやってもらえばいい。

苦手なことばかりに費やしている時間はない。
得意なことにフォーカスする。

コーチとして、子供たちの得意なことを見つけることは重要だ。

よく洞察し、得意なことを見つけたら、
それを徹底的に磨いていく。

満遍なく卒なくこなせるより、
「これは負けない!」を持っている方が強い。

 

⑦ 挑戦する姿を見せる

新しいことに挑戦しているか?

なんでもいい。

本を読み始めた。趣味を始めた。
勉強を始めた。一人旅をした。など。

どんなことでもいいから、
始めることが大切だ。

何かにチャレンジしている状態を作ることで、
チャレンジに寛容になれる。

誰かの挑戦を否定する人間は、
大抵何もしていない人間だ。

そうなってはいけない。

チャレンジを推奨する立場にありながら、
何もチャレンジしていないというのは、
あまりにも説得力がなさすぎる。

私の背中を見ている子供たちがいる。

私がお手本にならねばならない。

 

⑧ たった一人に刺さる言葉を

たった一人に刺さる言葉を意識する。

指導をしていく中で、
想いを伝えることがあるだろう。

その言葉に耳を傾けている生徒は、
10人いたら2人だけだ。

悲しい、だがそれが現実である。

だがそれでいい。

耳を傾け、真剣な眼差しで話を聞いている生徒に向けて話を続けるのだ。

私の言葉に心を打たれ、
行動を変える人が、
たった一人でも居たならば、

その言葉には成長に
大きく影響を与える可能性と価値がある。

自分を信じ、言葉を発し続ける。

 

⑨ 自ら考えること=成長

自ら考えること=「成長」である。

自ら考えたことを行動に移すからこそ、
「成長」がある。

言われたことを
やっているだけでは成長しない。

自分の考えたことのほとんどは間違っている。

大体はじめはうまくいかないものだ。

だが、だんだん上手くなってくる。

大事なポイントは、
「自分の頭で考えたことを実現することが上手になること」だ。

誰かに言われたことを上手くできるのと、
自分で考えたことを上手くやるのは
全くの別物だ。

はじめはヘタクソでも、
上手くやれるようになる。

それこそが私の考える「成長」の形だ。

 

【 まとめ 】

指導歴12年の長い歳月の中で、
私自身が実際に現場の中で体験したことを日々反省し、繰り返してきた心構えです。

未来ある人を育てる指導者としての立場には、
とても大きな責任があります。

指導者の安易な言葉1つで、成長に大きく関わってくることもしばしばあります。

自分の立ち居振る舞いや
言動を人はよく見ています。

常に自分が成長することを忘れず、
人を育てる立場に立っていることを
日々立ち返り、反省し、
「成長」という大きな価値を
生み出していくための精進を重ねていく。

クラッチシューターズ岐阜
スキルアップ バスケットボールクラブ
代表&コーチ  青木 竜也